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解決例

第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例

事例19 相続人の1人とコンタクトが全く取れなかったケース

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相続関係

夫が逝去、相続人は妻と甥5名・姪4名。
相談者は妻、相手方は甥姪9名のうち甥1名。

財産の内容

金融資産

1,200万円

相談内容

主人が亡くなってバタバタしている折に、主人の甥姪が相続人になると聞いてとても慌てました。甥姪とはもう何年も交流がなかったからです。
とはいえ、事情を説明したら9人の甥姪のうち8人が相続分を譲ってくれるに至りました。問題は連絡が全くつかない甥です。この甥の返答がない限り主人の相続手続きが完了できず、途方に暮れていました。

結果

相手方は所在は明らかとはなっているものの当方からの通知にやはり返答がなかったため、調停を申し立てました。もっとも、調停にも出頭しない見通しが高かったことから、当方が遺産の全てを取得した上で相手方に法定相続分相当額の代償金を支払うとの「調停に代わる審判」を求めました。
結果として、当方の意向通り、(1)当方が全ての遺産を取得し、(2)相手方に代償金約100万円を支払うという審判が出るに至りました。