解決例
第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例
事例20 早期の審判が適ったケース
相続関係
父が逝去、 相続人は4名の子。
相談者は長女、二女、二男、相手方は長男。
財産の内容
不動産
1,800万円
金融資産
1,200万円
相談内容
相手方(長男)とは遺産分割協議が順調に進んでいったように感じていましたが、突如、「自分が全て相続する」という趣旨の電話を1度してから、それ以降全くの没交渉となりました。父が亡くなった直後も相手方は私に暴言を吐き、親戚中の噂になっていました。
ですので、私としては、早期にこの相続手続きを終わらせて、相手方とは縁を切りたいことが最優先の希望でした。
結果
当方は直ちに遺産分割調停を申し立てました。相手方は出頭しませんでしたが、裁判所に当方の意向の承継方針と財産資料を提出していきました。相手方の出頭の見込みがないようでしたので、裁判所に対して早急に審判を出すように強く要請していきました。
結果として、調停が不調となって、直ちに、「全ての遺産を当方が取得した上で代償金750万円を支払う」という当方の意向通りの審判が出るに至りました。