解決例
第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例
事例4 遺言書案をもとに相続分を争ったケース
相続関係
父が逝去、相続人は後妻と4名の子。
相談者は先妻の長男、相手方は後妻の長男。
財産の内容
不動産
1億5,000万円
金融資産
2,500万円
相談内容
葬式直後に父の書斎から、私に遺産の5分の1を取得させるという内容の遺言書案が出てきました。
他の相続人達は、その遺言書案の存在自体を認めながら、私の5分の1の取り分を認めてくれませんでした。
不十分なまでも、折角私に遺してくれた父の遺志を無駄にするようで、8分の1の取り分では納得することはできませんでした。
結果
当方は、遺言書案から導き出される相談者への感謝の念など被相続人の遺志を説得的に主張し、遺言書案の作成に至るストーリーを展開していきました。
結果として、
(1)不動産は相手方が取得した上で当方に代償金を支払う。
(2)金融資産は祭祀費用100万円を当方が加算する形で、残りは均等に配分という調停が成立しました。
当方の総額取得金額は2,300万円強という結果となり、原則的な法定相続分である8分の1を上回る形を適えました。