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解決例

第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例

事例10 会社の支配権をめぐって問題となったケース

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相続関係

父が逝去、相続人は相談者(長男) と 相手方(長女、二女)。

財産の内容

不動産

1億5,000万円

金融資産

2億円

非上場会社の株式

発行済み株式の30%

相談内容

先代である父は会社を興し、非上場ではあるものの、この業界では日本のトップクラスに至るまでの成長を遂げました。
私は父の後継者として代表取締役に就任していました。しかし、父の死亡により株式の30%が遺産として宙ぶらりんの状態になってしまいました。
この30%の株式が全て遺産であるとして相手方が取得する形となれば私を追い出すこともでき、会社が傾く可能性も現実にありました。
父がここまで成長させた会社を、私が継いだ直後に潰すわけにはいきません。また、通常通り事業を進めて行く必要もありますので、何としてもこの問題は早急に決着をつける必要がありました。

結果

30%の株式の帰属によっては会社の支配権が覆る可能性もあり、慎重な対応を要せられました。
また、宙ぶらりんとなった株式でも代表者を決めれば議決権を行使されるリスクも残っていました。
そこで、遺産の範囲に争いのない株式について、まず先んじて分割することの合意を適えました。
結果として、3ヶ月弱程度の交渉で、30%の株式全てを当方が取得するという一部分割の合意に成功しました。