解決例
第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例
事例28 亡き父の未分割の遺産が問題となったケース
相続関係
母が逝去、相続人は相談者(長男)と相手方(二男)。
財産の内容
不動産
1,000万円
金融資産
1,000万円
相談内容
相手方にほぼすべての遺産を譲るという自筆の遺言書が見つかりました。しかし亡父親の遺産分割もまだ明確には終わっていない状態でしたので、まずどのように分割協議を進めて行くべきなのか分からず、右往左往していました。
結果
当方は、まず母の固有の遺産と、母の相続分に従って母が取得すべき父の未分割の不動産の範囲を明確に区切り、その上で調停を申し立てました。
結果として、
(1)母の遺産は相手方が全て取得する。
(2)亡父の未分割の不動産は当方が全て取得。
(3)相手方が当方に解決金として600万円を支払う。
という調停が成立しました。