解決例
第4 遺留分が問題となった事例
事例4 父の逝去後母も急逝し、母の特別受益も争われたケース
相続関係
父が逝去、相続人は相談者(長男)と相手方(長女)。
財産の内容
不動産
7,000万円
金融資産
5,000万円
相談内容
私に全ての遺産を譲るという父の公正証書の遺言が見つかりました。その後、父の相続手続きが終わる前に、母も他界し、「全ての遺産を相手方に譲る」という母の公正証書の遺言が見つかりました。
相手方は、「母の遺留分減殺請求権(4分の1)も取得した」と言って私を訴えてきました。
もっとも、母は生前父から多額の援助を受けていたので、「母の遺留分減殺請求権も取得した」と言って輪をかけて難癖をつける相手方の態度に嫌気がさしました。
結果
当方は、預金履歴を通じて母の特別受益を主張し、大部分が認定されるに至りました。
結果として、相手方の請求(約3,000万円)のうち約1割程度のみ認めるという判決が出ました。