相続問題の専門知識
相続人調査・財産調査
名寄帳
名寄帳(固定資産課税台帳)について
名寄帳は、固定資産課税台帳ともいい、ある人が所有している土地・建物をまとめた一覧表を指します(ただし、請求した市町村に存在するものに限ります。)。 名寄帳には、未登記建物や非課税不動産(私道等)、共有不動産も全て記載されるため、被相続人が所有している不動産を網羅的に把握することを目的とする場合には、最も適している資料といえます。 ただし、被相続人が単独で所有していた不動産と他の人と共同して所有していた不動産(いわゆる共有不動産)の名寄帳は別々に作成されているため、別個に請求する必要があります。 そして、一つの不動産の共有者が複数いるケースにおいて、その共有者の中で代表者が指定されている場合には、市区町村によっては、その代表者の名前で検索・請求しないと共有不動産に関する名寄帳を交付してもらえないことがあるため注意が必要です。
取得方法
名寄帳は、不動産の所在地の各市区町村の固定資産税課に、下記の必要書類を揃えて申請をすることで取得することができます。
必要書類(1)
寄帳交付請求書(都税事務所、市町村役場に備え付けてあります。また、各都税事務所、市町村役場のホームページ上で請求書の書式をダウンロードすることもできます。)
必要書類(2)
不動産の所有者(納税義務者)が亡くなったことがわかる戸籍(除籍)謄本
必要書類(3)
請求者が、不動産の所有者(納税義務者)の相続人であることがわかる戸籍謄本
必要書類(4)
相続人からの委任状(代理人が請求する場合)
手数料
都税事務所、市町村役場によって異なりますので、市区町村等のホームページや電話等で予め確認をしておく必要があります。 なお、市区町村によって交付に必要な手続きが異なることがありますので、合わせて事前に担当の課に電話等で確認しておくべきです。
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