解決例
第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例
事例14 遺産の売却配分に難航したケース
相続関係
夫が逝去、相続人は相談者(妻)と相手方(先妻との子)。
財産の内容
金融資産
2億8,000万円
相談内容
遺産のほとんどが株や投資信託でしたが、私も先方も運用の経験がなかったので、お互い遺産をそのまま引き継ぐ気はありませんでした。
ですので、遺産を一度全て売却して、その上で各々が取得していく方法しかないという事はお互い意見が一致していたと思います。
しかし、私と先方との関係は非常に険悪で双方に不信感が根強く、株の売却をどちらが進めるか、という事につまずいて3か月ほど話が全く進みませんでした。
結果
当方は、遺産分割調停を申し立てた上で、遺産管理人の選任の申立て等多様な選択肢を検討していきましたが、結局のところ、調停の中で売却手続とその後の送金に至るまでの相続手続きを全て当方が行うことで合意し、当方の主導の下、換価金を各々が法定相続分に応じて取得するという調停が成立し、当方は1億4,000万円を取得しました。