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事案の概要
A は、 妻 B と共に個人で薬局を経営していました。 A と B との間には長女 C、 長男 D、 次男 E の3人の子がいました。 長男 D は幼少のころより家業を引き継ぐよう希望されて いたため、 高校生のころより献身的に薬局の手伝いをしました。
大学を卒業した後、 D は A のもと、 薬局で働きました。 給与は出たものの、 一般的な 給与と比較すると僅かなものでした。
その後、 D は F と結婚しました。 D の妻 F は結婚後、 D の指示に従い薬局の経理事務を 無報酬で行いました。
薬局は D の働きにより順調に売上を伸ばしていきました。 D が 30 歳になったころか ら、 D は A に代わって薬局の経営の中心となりました。
C 及び E はそれぞれ独立し、 薬局の経営には一切関知しませんでした。
その後薬局は規模を大きくし、 Dが40歳になった時点で法人化しました。 薬局が法人 化してから5年後に先ず B が死亡し、 続いて A が死亡しました。
A は遺言を残しておらず、 相続人間で遺産の分割につき協議がされました。 しかしな がら、 D及びFの寄与の評価について争いが生じたため、 Dは家庭裁判所に調停を求め ました。 調停で話し合いがなされましたがまとまらず、 遺産分割及び寄与分について審 判手続に移行しました。
大学を卒業した後、 D は A のもと、 薬局で働きました。 給与は出たものの、 一般的な 給与と比較すると僅かなものでした。
その後、 D は F と結婚しました。 D の妻 F は結婚後、 D の指示に従い薬局の経理事務を 無報酬で行いました。
薬局は D の働きにより順調に売上を伸ばしていきました。 D が 30 歳になったころか ら、 D は A に代わって薬局の経営の中心となりました。
C 及び E はそれぞれ独立し、 薬局の経営には一切関知しませんでした。
その後薬局は規模を大きくし、 Dが40歳になった時点で法人化しました。 薬局が法人 化してから5年後に先ず B が死亡し、 続いて A が死亡しました。
A は遺言を残しておらず、 相続人間で遺産の分割につき協議がされました。 しかしな がら、 D及びFの寄与の評価について争いが生じたため、 Dは家庭裁判所に調停を求め ました。 調停で話し合いがなされましたがまとまらず、 遺産分割及び寄与分について審 判手続に移行しました。