解決例

第1 遺産分割案で当事者間にはなはだしい対立のあった事例

事例13 相続人が多数で意思統一が期待できなかったケース

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相続関係

叔父が逝去、相続人は相談者を含め11名。

財産の内容

借地権のみ

相談内容

遺産は借地権だけで、借地上の自宅には私と叔父が暮らしていました。
引き続き自宅で暮らしたかったので、遺産である借地権は私だけが取得を希望していました。
ですので、私は一定の代償金を支払う、という形で借地権の取得を希望しました。
しかし、相手方と代償金額の隔たりが大きく、また、相手方各々の主張も多種多様で、相手方側でも統一的な意向を決めるのは難しいようでした。

結果

相手方は、当方に対して遺産分割調停を申し立てました。
すると、そのうち8名の相続人が相手方1名に対して相続分譲渡を行ったため、相手方1名との間で協議が進んでいきました。
そして、当方は妥当な借地権の評価を提示して裁判所の賛同を全面的に得、裁判所から相手方を説得してもらい、結果として、相手方に代償金約1,000万円を支払うという調停が成立しました。