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株式譲渡の方法
手続面では、株式の移転に伴う手続が必要となります。すなわち、株式を移転する法的要件であり買受人の取得を確定的にするための株券の交付、買受人が会社に対し株主の地位を対抗するための株主名簿の書換が必要です。この点は贈与と同じです。
法理論的には売買当事者間における売買の約束で契約自体は成立しますが、実務上は、譲渡の内容及び事実を確実に証するために株式売買契約書を作成しておくべきです。このほか、定款に譲渡制限をおいている会社では、当該譲渡に取締役会の承認手続が必要です。事後の売買の存否に関する紛争防止や、税務上の否認を防ぐための証拠としては、売買代金の決済を明確にしておくことや、譲渡所得について確定申告することも必要になってきます。対価の支払いがないこと、実際の価値よりも不当に廉価で譲渡したことなどを税務当局が認識すれば、本来の対価分と実際の支払額の差額を贈与として課税されることにもなるからです。
法理論的には売買当事者間における売買の約束で契約自体は成立しますが、実務上は、譲渡の内容及び事実を確実に証するために株式売買契約書を作成しておくべきです。このほか、定款に譲渡制限をおいている会社では、当該譲渡に取締役会の承認手続が必要です。事後の売買の存否に関する紛争防止や、税務上の否認を防ぐための証拠としては、売買代金の決済を明確にしておくことや、譲渡所得について確定申告することも必要になってきます。対価の支払いがないこと、実際の価値よりも不当に廉価で譲渡したことなどを税務当局が認識すれば、本来の対価分と実際の支払額の差額を贈与として課税されることにもなるからです。